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2009年10月12日 (月)

アトピーの患者さんにとって汗は敵か?味方か?

2009年10月12日(月曜日)

10月10日〜11日にかけて京都国際会館で日本皮膚科学会中部支部総会が行われ、私も土曜日の診察終了後から学会に行ってきました。
色々と有意義な話を聴く事ができましたが、個人的に最も興味深かったのは“アトピー性皮膚炎の患者さんにとって汗は善玉か?悪玉か?”というお話でした。元々アトピー性皮膚炎とは、個々の患者さんにとってきわめてバリエーションの大きな疾患であり、汗をかきやすい夏季に増悪する人、調子が良くなる人など様々な患者さんがおられます。ただ驚くべき事に、日本などの北半球では10月頃に生まれた子供、オーストラリアなどの南半球では4月頃に生まれた子供にアトピーが多いとのデータがあるそうです。これはどういう意味かというと、生後半年くらいまでの期間を汗をかかない冬季に過ごす子供の方がアトピーを発症しやすいという事だそうです。従って、乳児のうちによく汗をかく環境で育った方がアトピーの発症を予防できるのかも知れません。
私たち皮膚科医は夏になると、アトピーの患者さんに対して汗をかいたら頻繁にシャワーをあびて汗が貯まらないようにして下さいとアドバイスしてきました。この事自体は間違いではないのですが、ただ夏に1日中クーラーを効かせて涼しいところで過ごすというのはどうやら褒められた事ではなく、やはり子供は夏には汗まみれになるまで遊んで過ごす方が健全と言えるのでしょうね。

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