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2010年6月

2010年6月16日 (水)

金属アレルギーについて

2010年6月16日(水曜日)

以前より当院の近隣の方々には、1〜2ヶ月に1度の割合で「香櫨館通信」という新聞折り込みが配布されており、私もその中で「アレルギーよもやま話」というコラムを連載しています。
今月は不精をして、「香櫨館通信」に書いた金属アレルギーに関するお話をここに再掲させて頂きます。

アレルギーよもやま話 第7回
金属アレルギー

 今回は金属アレルギーについてお話します。金属アレルギーと言うと、ネックレス・指輪・ピアスなどの装飾品や時計などに接触した部分の皮膚に生じる湿疹というイメージが強いのですが、実際には様々なパターンがあり、全身に生じる難治性の湿疹や手掌〜足底に多発する小水疱の原因が金属アレルギーだったとのケースも存在しているのです。金属が直接に接触して発症した皮膚炎以外の場合、どのような機序で金属が関与しているかと言うと、①虫歯の充填剤や歯冠に用いられる歯科金属、②食物中に含まれる金属、の関わりが強いとされています。従って、金属歯冠を取り除く事によって、長年悩んでいた皮膚病が治癒したなどという事態も起こりうるのです。また、金属を多く含む食物については、アレルギーの原因となる金属の種類ごとに異なりますが、特にニッケル・コバルト・マンガン・亜鉛・銅を原因物質とする場合には、豆類〜木の実、玄米、椎茸〜マッシュルーム、香辛料、紅茶、チョコレートなどに多く含まれているとの事です。
 実際に、金属類に対してアレルギーがあるか否かを確定するためには、血液検査で判定することは不可能であり、パッチテストを行う必要があります。金属パッチテストとは、17種類の金属試薬を少量ずつ腕に貼り付けておいて2日後に剥がし、さらにその翌日に最終判定を行うとの検査法です。アレルギーがある場合には、原因となる金属を貼り付けた部位のみが赤く腫れてきます。パッチテストを行うためには、1週間のうちに3回クリニックまで足を運んで頂かないといけないとの煩わしさがあるのですが、もし金属アレルギーが心配な患者さんがおられましたら一度ご相談にお越し下さい。


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