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2010年8月

2010年8月29日 (日)

内因性アトピー性皮膚炎とは?

2010年8月29日(日) 

重症型のアトピー性皮膚炎の方は一般的にアレルギー素因が強く、IgEという即時型アレルギーの抗体の指数が高値を示す傾向があります。しかし、重症型のアトピーの患者さんの中でも約1割〜2割の方は、このIgEという値がほぼ正常であり、このような病態をどのように理解するかについてはこれまでには一定の見解が存在していないような状況でした。

しかし、先週の木曜日に開催された産業医大皮膚科の戸倉教授の御講演を拝聴したところ、アトピー性皮膚炎を①外因性と②内因性とに分類することによって、このIgEの値の乖離という問題点に対して上手く説明付けをなされました。
すなわち、通常のアトピー性皮膚炎の患者さんは外因性に属し、IgE値が高く表皮のバリア異常があるのに対して、内因性のアトピー性皮膚炎の患者さんはIgE値がほぼ正常でありバリア異常も存在していない代わりに、金属アレルギーや汗アレルギーといった遅延型アレルギーの素因が強いそうなのです。
内因性アトピーの患者さんは女性に多く、特にコバルトアレルギーに留意する必要があるとの事でした。

このような考え方に基づいて、私自身も今後アトピーの患者さんの診断や治療をより上手く出来るようになりたいと痛感しました。
まだまだ、勉強が必要なようです…。


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