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2012年5月

2012年5月13日 (日)

食物アレルギーの経皮感作

2012年5月13日(日曜日)

昨日土曜日の診療後および今日終日、大阪国際会議場で開催された皮膚アレルギー学会に行ってきました。
興味深い話題が目白押しで、いつもながら大変勉強になりましたが、最も印象に残った話を一つ挙げるとしたら、食物アレルギーの経皮感作という話題でしょうか?

元々食物アレルギーは、食物を食べる事によってアレルギーを獲得し、いわゆる"感作"状態に至ると考えられていました。
従って、特に消化管が未熟な乳幼児に、食物アレルギーは起こりやすいと認識されていた訳です。

ところが、石鹸を顔に塗ることによって石鹸中に含まれていた加水分解小麦が皮膚に浸入し、引き続いて小麦を食べると全身性のアレルギー症状をきたすという話が取り沙汰されるようになって以降、"食物アレルギーの経皮感作"に俄然注目が集まるようになってきました。

すなわち、特に湿疹や傷のある皮膚に食物が付着すると、経皮的に食物が侵入し、その結果食物アレルギーを生じやすくなるとの考え方が有力になってきたのです。
それゆえ、乳幼児では食物を食べる事よりもむしろ口の周りに付いた食べ残しがアレルギー発症の危険因子であり、また手荒れのひどいお母さんが素手で調理をする事も食物アレルギー発症のリスクがあると考えられつつあります。

この説の実証には今後まだまだ検証が必要でしょうが、皆様方もこういった点に少し注意を払ってお過ごし頂く方が無難かも知れませんね。

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