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2012年9月

2012年9月 9日 (日)

湿布剤によるかぶれ

2012年9月9日(日曜日)

昨夜は、西宮市皮膚科医会の主催で、横浜市で皮膚科クリニックを開業されている浅井俊弥先生を宝塚ホテルにお招きして、「開業医が最前線で診る皮膚病」とのタイトルでの御講演を行って頂きました。
浅井先生は、日本中で最もアクティブに臨床研究を行われている先生として、皮膚科医の間ではとても御高名な先生なのです。

内容は、以前にこのブログでも御紹介しましたスギ花粉飛散時にみられる眼瞼炎の話が主体でしたが、私が特に興味深く感じたのは湿布剤によるかぶれのお話しでした。

湿布剤によるかぶれとしては、モーラス・セクター・ミルタックスなどの商品名で知られているケトプロフェンによる光接触皮膚炎が最も有名ですが、これは湿布を貼った後に同じ部位に強い紫外線を浴びた際に、湿布の主成分であるケトプロフェンと紫外線との相乗作用により発症するものです。
このようなタイプの湿布剤によるかぶれは私自身もこれまでに数多く経験し、患者さん方にはケトプロフェン以外の湿布に変更するようにとお話してきました。

アレルギーの観点からは、ケトプロフェン以外の湿布は比較的安全と考えられていたのですが、昨日の浅井先生のお話によると、最近それ以外の種類の湿布でも、湿布内に添加剤として含まれているクロタミトンの作用によるアレルギー症例が増加しているそうです。
クロタミトンとはかゆみ止め外用剤として知られるオイラックス軟膏の主成分なのですが、不思議な事にオイラックス軟膏自体がアレルギーを起こす事は稀であり、むしろクロタミトンが他の主成分の添加剤として含まれる際にアレルギー性接触皮膚炎を起こす事が多い様です。

従って皆様方も、もし湿布剤によるかぶれが疑われた際には、その湿布の成分表を見て頂き、ケトプロフェンとクロタミトンという表示がないかどうかチェックして頂きたいと思います。


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