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2013年9月

2013年9月29日 (日)

ニキビに保湿剤は是か?否か?

2013年9月29日(日曜日)

昨日は診療終了後直ちに神戸ポートピアホテルで開催された兵庫県皮膚科医会学術講演会に向かいました。
当日の講演内容は虎ノ門病院皮膚科部長の林 伸和先生による「ざそうのスキンケアと最新の治療」および昭和大学医学部皮膚科教授の末木博彦先生による「糖尿病の皮膚病変」であり、どちらも大変勉強になる御講演でした。

今回は、林先生がお話になられた内容から、"果たしてニキビの患者さんにとって、顔面に保湿剤を外用することは治療効果があるのか?、または逆に悪化因子になるのか?"という点についてお話しします。

これまでは、ニキビの患者さんは通常皮脂の分泌が多いため、保湿をする必要はないとの考え方が主流でした。ただ最近ニキビに対してアダパレンという外用剤が良く用いられているのですが、この外用剤は高率に皮膚の乾燥を生じ、その予防目的に保湿剤を併用する機会が増えた事に伴い、ニキビの治療に保湿剤が有用との考え方も起こってきたようです。
実際、アダパレンとは無関係に、乾燥すると角層細胞が固くなって毛根が詰まりやすいといった見解や、ニキビが重症化するに伴い皮膚の保水量が減少するとの見解も存在しているそうです。
従って、ニキビの患者さんが保湿剤を塗っても、悪化因子になるという事はなさそうです。

ただ、保湿をして皮膚のバリア機能を補完すればニキビが良くなるとのデータも存在しておらず、少なくとも保湿剤単独でニキビを直接的に改善するとの効果は期待できないとの事でした。



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