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2013年10月

2013年10月27日 (日)

難治性手湿疹にはプロトピック軟膏?

2013年10月27日(日曜日)

昨日は夕方から西宮市皮膚科医会学術講演会が開催され、静岡県聖隷三方原病院皮膚科部長の白濱茂穂先生の御講演を拝聴してきました。白濱先生は真摯かつ非常に鋭い視点で皮膚疾患を観察される事で御高名であり、私個人的にも最も尊敬している皮膚科の先生のうちの1人です。

昨日は色々と有益な情報を披露して頂きましたが、中でも難治性の手湿疹にプロトピック軟膏が有効な場合があるとのお話はとりわけ興味深いものでした。
手湿疹は特に主婦の方や、美容師さん・医療関係者などの職業の方に多く見られますが、何年間も皮疹が持続し、ステロイド外用剤を塗ってもなかなか改善しない場合が多いのも事実です。
このような症例に対して、ステロイドの外用を止めてプロトピック軟膏に変更すると著明改善する場合が少なからず存在するという事を、白濱先生は症例写真を添えて供覧して下さいました。
御存知の方も多いとは思いますが、プロトピック軟膏とは免疫抑制剤の1種で、現在アトピー性皮膚炎の治療薬として使用されています。
ステロイド外用剤よりもプロトピック軟膏の方が有効性が高い理由として、白濱先生は、1)フィラグリン機能障害の関与、2)何らかの局所的な免疫のアンバランスの関与、などを挙げておられましたが、まだ詳細は不明なようです。

また、すべての手湿疹の患者さんにプロトピック軟膏が効く訳ではなく、有効な患者さんと無効な患者さんとがおられ、その違いに関する解明は今後の検討課題であるとの事でした。

効くか効かないかは別として、ステロイド外用剤を塗っても漫然と持続する手湿疹の患者さんに対して、プロトピック軟膏を試してみる価値はありそうです。



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