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2015年7月

2015年7月27日 (月)

手袋によるアレルギーの現状

2015年7月27日(月曜日)

昨日は早朝から東京に向かい、日帰りで国立成育医療センターで開催されたラテックスアレルギー・OASフォーラムに参加してきました。
色々と新しい情報を得る事が出来、有意義な一日でしたが、その中からここでは国立医薬品食品衛生研究所の五十嵐良明先生が行われた「手袋の安全性確保対策の現状と動向」とのタイトルの御講演内容から抜粋して紹介する事にしましょう。

手袋の素材は、1)天然ゴム、2)合成ゴム、3)塩化ビニール、の3種類に大別されます。
その中で、手袋によるアレルギーで最も有名なものは、ラテックス(天然ゴム)自身に対する即時型アレルギーである事は間違いありません。次いで、天然ゴムないし合成ゴム中の加硫促進剤による遅延型アレルギーが知られており、とりわけチウラムミックスによる場合が最多とされています。
それに対して、塩化ビニール手袋はアレルギーの観点からは比較的安全とされてきましたが、近年塩化ビニール中のTXIBやアジピン酸エステルを原因物質とする接触皮膚炎の報告も認められているそうです。

このようなアレルゲンに対して、欧米では、1)水溶性蛋白質の量的削減のための医療用手袋における上限値を規定する、2)手袋の装着感を高めるパウダーについて、アレルギー発症の危険因子であるとの警告を行なっている、等の対応がなされているのに対して、本邦ではアレルギー発症の防止を考慮した蛋白質の量的レベルに関する規制などは存在していないとの現状だそうです。

日本でも行政レベルでの対応が行われる事により、今後ラテックスアレルギーを含めた手袋によるアレルギーの発症が減少する事を切に願いたいと思います。



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