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2015年9月

2015年9月14日 (月)

ムコダインによる固定薬疹

2015年9月14日(月曜日)

今月に入って、ムコダインによる固定薬疹の患者さんが立て続けに2人続けて来院されました。
ムコダインとは、広く頻用されている去痰薬の1種ですが、皮膚科の医者にとっては、しばしば固定薬疹というタイプの薬疹を生じやすい事でも知られている薬剤です。
但し、昼と夜とでは薬剤の主要な代謝産物が異なるとの特徴を有しており、夜間の投与時のみに主要代謝産物となるチオジグリコールが原因抗原物質となる場合が多いと考えられています。
そのような影響により、他の薬剤による固定薬疹の場合とは異なり、ムコダインによる固定薬疹の場合には、1)多発性固定薬疹との臨床像をきたしやすい、2)パッチテストの陽性率がきわめて低い、3)内服試験を行っても直ちには陽性にはなりにくく、皮疹再現までに2〜3日を要する場合が多い、などの特徴が存在しています。
このような点に関して熟知しておかないと診断を下す事が困難ですので、ムコダイン特有の特徴を理解しておく事が重要であると言えるでしょう。
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