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2016年12月

2016年12月 6日 (火)

アトピー性皮膚炎治療用の新規外用剤:JAK阻害剤

2016年12月6日(火曜日)

アトピー性皮膚炎の治療目的の外用剤としてはステロイド外用剤が主体となりますが、ステロイド剤以外の薬剤となると1999年にタクロリムス軟膏(プロトピック軟膏)が発売されて以降、15年以上にわたって新たな作用機序の薬剤は発売されていません。

その中で、最近注目されているのがJAK(Janus kinase)阻害剤という薬剤です。
近年、アトピー性皮膚炎発症マウスにおいて、細胞の増殖や分化を司るサイトカインのシグナル伝達因子であるJAK1分子の遺伝子配列に突然変異が生じており、その結果JAK活性が亢進している事が判明しました。
このため、アトピー性皮膚炎の皮膚病変に対して、JAK阻害剤は消炎効果や皮膚バリア機能改善効果を発揮するであろうと期待されています。

現在既にJAK阻害剤の内服薬は本邦でも承認されており(商品名:ゼルヤンツ)、関節リウマチの治療薬として使用されています。
外用剤の承認までにはまだ数年を要するかも知れませんし、実際の治療効果がどの程度あるのかについては明らかではありませんが、いずれにしても新たな作用機序の薬剤が増えるという事はとても喜ばしく思いますし、楽しみでもあります。


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