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2017年3月

2017年3月11日 (土)

抗IL-31抗体はアトピー性皮膚炎の痒み軽減に有効か?

2017年3月11日(土曜日)

新聞記事にも掲載されていましたので御存知の方も多いかも知れませんが、最近ドイツのThomas Ruzicka先生が、アトピー性皮膚炎患者の痒みの緩和に抗IL-31抗体が有効であるとの論文を、京都大学皮膚科の椛島教授などとの共同研究によって発表されました。
論文によると、ステロイド外用治療ではコントロール不良の中等度〜重症アトピー性皮膚炎患者264例に対して抗IL-31抗体であるnemolizumabの皮下注射を行ったところ、プラセボ群と比較して有意な痒みの減少を認めたとの事でした。
著者らは、症例数が少ないため副作用に関するコメントは出来ないとしていますが、治療法は月に1度の皮下注射のみであり、その結果患者の多くは3ヶ月後には痒みの緩和を認めたとの事でした。
従って、患者さん達にとってはかなり楽な治療手段であると言えるでしょう。

ここ10年以上、アトピー性皮膚炎に対する新たな治療手段は全く開発されないとの現状でしたが、以前にご紹介したJAK阻害薬や今回の抗IL-31抗体など、数年以内には新たな治療法が市場に登場する可能性が高いと思われます。
これらの新たな治療法が実際に前触れ通りの効果を発揮し、多くのアトピー性皮膚炎の患者さん方の病悩が少しでも緩和される様になる事を期待したいと思います。

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