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2017年6月19日 (月)

アトピー性皮膚炎と汗 再考

2017年6月19日(月曜日)

6月17日(土曜日)は休診にさせて頂き患者樣方には大変御迷惑をおかけしましたが、17日〜18日と東京国際フォーラムで開催された日本アレルギー学会学術大会に参加し、色々と学んできました。
今回は、その中で「ここまで解った汗の秘密」というシンポジウムで拝聴した講演に基づき、アトピー性皮膚炎と汗の関係についてもう1度考え直してみたいと思います。

かねがね私はアトピー性皮膚炎や小児乾燥性皮膚炎の患者さん達に対して、"汗は積極的にかいた方が望ましいが、その汗が長時間肌に付いたままで放置しておくと皮疹が悪化するため、汗は積極的にかいて且つこまめに拭き取ったりシャワー浴をしたりすること"と説明してきました。
今回のシンポジウムを聴いて、その考え方が間違いではなかった事を改めて確認出来ましたが、大阪大学皮膚科准教授の室田浩之先生によると、新鮮な汗はシステインプロテアーゼ活性を阻害する事によって天然保湿因子を亢進するのに対して、古い汗ではこの阻害作用が低下してしまうそうです。また、重症アトピー性皮膚炎の患者さんでは、1)自律神経異常,2)真皮内への汗の漏出、3)角栓形成、 4)ヒスタミンによるアレルギー炎症、などの結果、発汗量が低下して汗をかくのに時間がかかり、せっかく汗が出ても良い汗とは言えない汗になってしまうとの事でした。

ですので、今後も引き続き大きな声で論じたいと思います。
"汗は積極的にかいた方が望ましいが、その汗が長時間肌に付いたままで放置しておくと皮疹が悪化するため、汗は積極的にかいて且つこまめに拭き取ったりシャワー浴をしたりすること"...と。

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