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2018年4月

2018年4月17日 (火)

IgE値測定の臨床的意義について

2018年4月17日(火曜日)

総IgE値とは、元々もっている即時型アレルギー体質の強さの尺度と考えられている検査項目です。
但し、アレルギー疾患以外でも上昇する場合がある事から、総IgE値のアレルギー検査としての診断的意義に関して疑問視する見解も存在しています。
一方、特異的IgEとは個々のアレルゲンに対する反応性の強さを判定する項目であり、0~7の7段階に分かれていますが、2以上で陽性と評価されます。

私自身は、アトピー性皮膚炎の患者さんに対して総IgE値を測定する事は結構意義があると考えており、高値の患者さんに対してはIgE値を下げる効果があるとされているアイピーディー(一般名:スプラタストトシル酸塩)という内服薬を服用する事をお勧めしたりしています。

このような点に関して、国立病院機構相模原病院臨床研究センターの福富先生は「総IgE値は必ず特異的IgEと同時に測定する」事を推奨されており、"総IgE値が1万IU/mlを超える様な場合、個々の特異的IgE抗体価はクラス1~2の弱陽性をきたしても臨床的意義のない偽陽性反応が生じやすく、反面総IgE値が50IU/ml程度の低値の場合には、たとえ特異的IgE抗体価がクラス1~2の弱陽性であっても臨床的意義が非常に強い場合もある"との考えを述べておられます。

一般的に、即時型アレルギー検査では特異的IgE値よりも皮膚テストの方が診断的意義が高いと考えられていますが、私自身もIgE値に関しては皮膚テストと併用しながら総合的に且つ柔軟に判断して、患者さん方のアレルギー素因の強さや原因アレルゲンに関する診断を行っていきたいと考えています。

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