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2019年4月

2019年4月16日 (火)

ゴム手袋による遅延型アレルギー

2019年4月16日(火曜日)

少し前の話になりますが、3月17日に名古屋で開催されたラテックスアレルギーセミナーに参加してきました。
色々な知識を得て大変勉強になったセミナーでしたが、ここでは国際医療福祉大学三田病院小児科の北林 耐教授が講演されました、最近話題のゴム手袋による遅延型アレルギーについて紹介します。

ゴム手袋アレルギーと言うと真っ先にラテックスアレルギーを想像しますが、ラテックスゴム(天然ゴム)によるアレルギーはゴムとの接触直後に即時型アレルギーの臨床型で発症に至ります。
しかし、現実的にはラテックスアレルギーよりもゴム手袋に含有される化学物質による遅延型アレルギーの方が発症頻度は高いとされており、通常接触してから6〜48時間後に症状を発症し、最大4日間継続します。
化学物質の中ではとりわけ加硫促進剤によるアレルギーが多いのですが、加硫促進剤とは、ゴムを固めるために以前には硫黄が用いられていたのですが反応速度(固まる速度)が遅いため、固まるスピードを促進するためにゴム中に添加される化学物質を言います。
加硫促進剤の中では、チウラム系に起因する場合が最多であり、次いでカルバメート系、メルカプト化合物系の順に発症が多いそうです。

天然ゴム手袋中にはチウラム系・カルバメート系・メルカプト化合物系が全て含まれている場合が多いのに対して、合成ゴムではカルバメート系・メルカプト化合物系は含まれているもののチウラム系は含んでいない製品が多いため、総じて遅延型アレルギーの観点からも天然ゴム手袋よりも合成ゴム手袋の方がより安全という事になりますが、とりわけ加硫促進剤を全く含んでいないポリクロロプレン系の合成ゴム手袋がアレルギーを予防するという意味では最も安全だそうです。

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