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2019年5月

2019年5月19日 (日)

帝王切開は児の食物アレルギー発症を増加させる?

2019年5月19日(日曜日)

Mitselou医師らによって2018年に発表されたスウエーデンの乳児〜小児における大規模研究によると、帝王切開で誕生した乳児〜小児は経膣分娩で生まれた乳児〜小児と比べて、食物アレルギー発症のリスクが約20%高いとの結果が得られたそうです。
一方、早産による低出生体重児や妊娠期間に比して体重が少ない児における将来の食物アレルギー発症の危険性は認められなかったとのことでした。

何故帝王出産児で食物アレルギーの発症の危険性が高まるのかという点に関する説明づけとしては、従来から「膣内細菌叢への曝露によって小児のアトピー性皮膚炎発症のリスクが低下する」との衛生環境仮説が存在していたのですが、帝王切開児は出生時に膣内細菌叢への曝露を受ける事が出来ないため、この説を支持する機序によってアレルギー発症の危険性が高まる可能性が考えられています。

妊婦であるお母さんにとっては出来れば自然分娩で出産したいでしょうし、自分自身の意思に反して帝王切開を選択せざるを得ない場合も多々あるでしょうから、この仮説は歓迎したくないデータですが、今後その他の国々でもやはり同様のデータが得られるのかに関して研究の推移を見守っていきたいと思います。

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