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2019年9月11日 (水)

アトピー性皮膚炎患者では心血管リスクが高い?

2019年9月11日(水曜日)

デンマーク、オーフス大学病院のシュミット医師らがJournal of American Academy of Dermatology誌に発表した論文によると、1万3126人のアトピー性皮膚炎患者と12万4211人の対照患者を対象として、35年間もの長期間に及び心血管異常発症リスクをフォローアップした大規模研究の結果、心房細動発症のリスクはアトピー性皮膚炎患者群で0.81%、対照群で0.67%と、アトピー性皮膚炎患者群で約20%高いとのデータが得られたそうです。

但し、著者らはこの研究は、1)単一の施設で行われた、2)中等症ないし重症のアトピー性患者のみを対象とした、3)生活習慣の背景のデータが得られていない、との理由で極めて信頼性の高いものではなく、今後の追試が必要であるとしています。

しかし、私の知る限りではこれまでに、アトピー性皮膚炎に罹患したからといって心血管疾患の発症に留意しないといけないとの見解は存在していないと考えられ、そういった点でこの報告は画期的であると思われます。
果たしてアトピー性皮膚炎患者では本当に心血管疾患発症のリスクが高いのか?、もしそれが真実であるとしたら如何なる発症機序に基づくものなのか?、などの点に関しては、今後の追試によるデータの集積を待ちたいと思います。

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