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2019年10月24日 (木)

ピロリ菌除菌療法は慢性蕁麻疹患者に対して有効なのか?

2019年10月24日(木曜日)

ピロリ菌陽性の難治性慢性蕁麻疹患者に対して、ピロリ菌除菌療法を行う事が蕁麻疹の症状緩和に有効か否かに関する検討は以前より多くの施設で行われてきましたが、有効とする見解と無効とする見解とが存在しており、一定の結論は得られていないとの現状でした。

しかし、この度韓国高麗医科大学のHyun Jung Kim先生達のグループは、過去に22施設で行われた検討をメタ解析して、1385名の患者に対する大規模集積結果を報告されました(Kim HJ et al:Helicobacter. 2019)。
その結果、1)ピロリ菌陽性患者と陰性患者とを比較すると、ピロリ菌陰性患者で蕁麻疹の寛解は有意に高率であった、2)ピロリ菌陽性患者群において、ピロリ菌除菌療法を行った患者群で行わなかった患者群より蕁麻疹の寛解が多い傾向が認められた、3)しかし、ピロリ菌除菌療法が成功した群が成功しなかった群と比べて、慢性蕁麻疹の寛解が多いとの傾向は認められなかった、と結論づけています。

という事で、ピロリ菌陽性の難治性慢性蕁麻疹患者さんがピロリ菌除菌療法を行う事で蕁麻疹が軽快するとの保証は得られませんでしたが、ピロリ菌陽性で且つ蕁麻疹で悩んでおられる患者さんにおいてピロリ菌除菌療法を試みてみる価値はありそうですね。

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