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2019年12月 9日 (月)

第一世代抗ヒスタミン薬はもう必要ないのか?

2019年12月9日(月曜日)

昨日は東京まで出向いて、アレルギーシンポジウムに参加してきました。
様々な先生方による大変有益な御講演を拝聴しましたが、ここでは東北大学医学部機能薬理学分野の谷内一彦先生の御講演の一部を紹介することにします。

現在、抗ヒスタミン薬は第一世代と第二世代とに分類され、第二世代とは1983年以降に発売された中枢神経抑制作用や抗コリン作用などの副作用が少ない薬剤をこの様に称します。
従って、私たちが使用する抗ヒスタミン薬も現在ではほぼ全ての場合第二世代抗ヒスタミン薬が主流となりますが、第二世代抗ヒスタミン薬単剤を使用してもなお患者さんの痒みの訴えが強い際などには、ポララミン・ペリアクチン・アタラックスなどといった第一世代抗ヒスタミン薬を補助的に追加する場合もあります。

ところが、谷内先生の御講演では、1)中枢神経抑制作用を有した抗ヒスタミン薬の投与によって肥満を引き起こしやすい、2)中枢性抗コリン作用を有する抗ヒスタミン薬の投与により認知症が増強する、3)中枢神経抑制作用を有した抗ヒスタミン薬の7歳児への長期処方の結果IQが低下しやすい、4)中枢神経抑制作用を有した抗ヒスタミン薬を夜間に服用するとレム睡眠が誘導されて睡眠の質が悪化する、などのデータが認められている事を示されました。

第二世代抗ヒスタミン薬も現在多種の薬剤が発売されていますので、我々にとっては第一世代抗ヒスタミン薬はもう不要の薬剤になりつつあるのかも知れませんね。

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